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ロッテリアのティラミスシェイク

私が子供の頃に住んでいた所はなかなかの田舎でした。そのせいかマクドナルドがありませんでした。しかし、モスバーガーとロッテリアはありました。どちらにも時々母親と弟と3人で買い物の帰りなどに行ったりしていました。

だいたい私はいつも、てりやきバーガーのセットを注文していました。弟もだいたい同じものを、母はフィッシュバーガーが定番でした。ドリンクははっきり覚えていませんがバニラシェイクかオレンジジュースなどだったと思います。

ところが、ある日、母が見慣れないものを注文しているのを食べ物にどん欲な私は見逃しませんでした。見慣れないパッケージに若干のおしゃれ感と大人っぽさを幼稚園児の私は感じたのでした。

 

それは、ティラミスシェイク

 

なるものでした。その時、私は初めてティラミスというワードを知り覚えました。私はあまりに気になったので母に「なにそれ!!ずるい!ちょうだい!」といいました。そして一口飲ませてもらった時、私の舌に衝撃が走りました。

 

それは、それは、魔法のように口に広がるちょっぴりほろ苦くも甘いチョコレートの香りとクリーミーな舌触り。

 

こんなおいしいものがよのなかにあるなんて!私は感動しました。ティラミスシェイクのおいしさに。

 

今考えるとオーバーですが当時はとにかくおいしく感じたものでした。それから、しばらくはティラミスシェイクを注文してくれるように母にお願いしました。

 

ティラミスというのはバブル期に流行ったイタリアンのスイーツで作り方は様々あるようですが、コーヒーがしみ込んだスポンジの上にクリームチーズと生クリーム、ココアパウダーなどがかかってるもので、なかなか重めなスイーツです。私が初めて口にしたティラミスの味はロッテリアのティラミスシェイクでしたので当然、本場のものではありません。しかし、子供の時は本格的かどうかは全く重要ではなく、ただおいしいかどうかで価値が決まります。

今の時代はコンビニで安価にしかもおいしいスイーツが簡単に買えますよね。だからかクリーム系のスイーツは特にめずらしくもなんともないですが、当時ましてや子供の時分には購入の自由がそもそもないうえに、スイーツも含めてあらゆるものの種類の豊富さがさほどなかった時代では新しくしゃれたもの、外国風なものに憧れたり珍しがったものでした。

 

私は知らなかったのですがどうやら2017年、2018年ころに期間限定で再発売されていたようです。全くそんなことも知らずにすっかりのがしてしまいました。残念!できれば、定番にしてほしいくらいなのですがもしまた再発売されたら次こそはと思っています。

 

ティラミスシェイクに胸をときめかしていた時代に感じたあの感動は今大人になり本格的なティラミスを食べたとしても味わえないものです。

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1991年発売時のティラミスシェイク